事業案内
肉用牛の生産事業
革新性
当社では主に黒毛和牛の繁殖事業を行っています。繁殖素牛となる母牛を約120頭飼育しており、繁殖させた黒毛和牛を約10ヶ月令で主に肥育農家へ販売させて頂いてます。
また業界のパイオニアとして、全国的にも珍しい革新的な方法で肉用牛を生産しています。交雑種や短角種といったいわゆる雑種に黒毛和牛の受精卵を移植し、代理出産させることで黒毛和牛を生産しています。意図的に受精卵を2卵移植することで双子を出産させ、生産性の向上も行っています。

責任
私たちは牛の命を預かる商売であると考えています。生まれてから出荷までの10ヶ月間、生まれてくる1頭1頭と真剣に向き合い、それぞれが持っている能力を最大限に引き出す。そして感謝をしながら送り出す。その責任を忘れずにスタッフ一同取り組んでいます。

高い育成技術
牛は我々と同じ生き物です。個体ごとに特徴があり中には虚弱な子牛もいます。人間の子供のように風邪を引いたり肺炎にかかってしまうこともあります。それぞれの個体に向き合い、時には1頭毎にやり方を変えながら牛を育てています。相手が生き物である以上教科書はありません。日々牛に勉強させてもらいながら事業を行っています。

生まれてきた子牛は徹底された衛生環境で全頭人工哺育を行っています。またワクチン体系をプログラムし想定される疾病対策を行っています。哺育期間中はミルクを過剰投与せず、良質な固形飼料を早く食べ始めるように誘導し第1胃の発達を促します。
育成期間に移行してからは、チモシー、稲わら、牧草、ミネラル、カルシウム、ビタミン、配合飼料などの多様な飼料を使うことで、食い止まりがなく内外共に良質な増体を目指します。
当社直近での10ヶ月令のDailyGain値(DG値)はメス・去勢平均して1.17値あり、取引先からも高い評価を頂いております。

飼料生産事業
自給飼料
当社では家畜の堆肥を農地に還元し、その農地から家畜飼料を生産して自家利用しています。稲WCSや牧草またはデントコーンなどを栽培し循環型の農業を実践しています。生産している農地は約80haあり、母牛約120頭の飼料に関しては100%自家生産できております。既存の配合飼料は使わずに稲WCSやデントコーンなどの高タンパクな飼料と配合することで、良好な健康状態を維持できています。

責務
当地域は東日本大震災の影響を受け、一時は避難地域に指定されました。農地は荒廃が進み、加速的に離農が進んだ地域でもありました。そんな耕作放棄地を借り受け、除染等の手順を踏まえて飼料作物を年々増産してきました。
私たちが行っている事業は未来への事業であると考えています。単なる家畜事業ではなく、排泄される有機物を土壌に還元し飼料作物を生産する。その飼料を家畜が食べてまた排泄物が出る。
付帯する事業がこの地域の活性化や、耕作放棄地問題、しいては復興へのほんの一役にでもなれることを目指して、日々精進して参ります。

その他の事業
当社では複数台の大型トラクターや、大型運搬車量を所有しております。
トラクターを使用した農地改良工事や、飼料の販売、農作業の受託、大型車両での輸送事業等を行っております。
